ボクの勤める会社は、とある地方の従業員40名前後の中小企業
役員(現在):3名(社長、副社長、部長のボク)と監査役1名、最近退いた役員1名
会社の構成:管理部(ボクもいて、社長、副社長、経理、総務、営業など含む部)
技術部(最近退いた役員がいた部)
生産技術部(どっかの会社から移籍した役員クラスのヒトがいる部)
よく出てくるヒト:社長の森田さん
副社長の浅井さん
ボク
福島さん(技術部の最近役員を退いたヒト)
鳩山さん(どっかの会社から移籍してきた生産技術部のヒト)
浅井さん、福島さん、鳩山さんは70歳を過ぎる超ベテラン。
ボクは密かにこの3人を「スリーアミーゴス」と名付けている。
ボクは一応数年前から会社の取締役になっている
中小企業であっても株式会社であるので、株式を発行し、それを購入して会社の出資金としている。その株式を購入した出資者が株主となるわけだ。
しかし、中小企業の株式は基本的に公開されていないところが多い。なので、誰でも購入することはできない。
ということは、誰が中小企業の株式を誰が買うのかが問題となる。
創業当時であれば、複数人で創業したのであれば創業者複数人で株式を購入しているであろうし、または、創業者の家族で分けて購入しているんだろうね。
そして、退社する際に株式を売却できれば売却するのだろう。売却された場合その株式が会社に残ろことになるから、それを引き受ける人が必要となるか、会社自体が保有するかとなるみたい。
ボクの会社の場合も10数年前にそれまでに役員だった株主が退職する際に株も売却したので、その株を誰が引き受けるかが問題となった。
ボクもまだ30歳代だったんだけど、ボクとあと3人の4人が会社の次期経営者たちということで、分けて購入するよう任命された。
まあ、若かったし会社にも不満も特になかった。また、次期会社を任されるということで期待されていると思っていたので悪い気はしなかったね。数百万用意して購入することにしたよ。
これが、第一段階の株式問題だった。
ところが、ボクと一緒にその時に株主となった3人のうち2人は既に退職して株式をまた売却してしまった・・・
さらに、先代が亡くなり相続問題やなんだかんだで、先代の莫大な株式を一部売却することになり、ある程度の数の株式が宙に浮いてる状況となった。
そこで、副社長の浅井さんが株式の引受をボクに要求してきた。
これが、第二段階の株式問題
浅井さん「ボクくん、会社の株式を追加で引き受けてくれないかい?」
ボク「どれくらいですか?」
浅井さん「金額にすると1,500万円くらいかな?」
ボク「嫌です。そもそもそんなお金ありません」
浅井さん「必要なお金はワシが金融機関に相談して貸してもらうようにするよ」
ボク「それって、ボクの借金ですか?」
浅井さん「まあそうだが、ボクくんには迷惑かからんように処理を考えるよ」
ボク「絶対嫌です。会社の持ち株とするよう検討してください」
浅井さん「もう一度考えてみてくれ」
こんな感じで、一応お断りはしたが、浅井さんはあきらめの悪い人なので・・・
他に方法があるでしょ、持ち株会社も作りやすくなったんじゃなかった?知らんけど!
とにかく、なんだよ!処理って!人に借金させるなよ!
(結局、誰も引き受ける人もおらずに現在も自社株として、会社がその株式を所有している)
この件で、すっかり浅井さんには不信感しか持てなくなった・・・
しかし、中小企業の株式問題は深刻だよね・・・
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