投資信託のディスクロージャー
投資家に対して、投資判断に必要な情報を開示することをディスクロージャーという
投資信託のディスクロージャーとして、目論見書や運用報告書がある
目論見書
投資信託の説明書
ファンドの目的・特色、投資の方針、投資のリスク、手続・手数料などが記載されている書類
投資信託の販売をする際には、販売会社を通じて目論見書を投資家に交付しなければならない(目論見書の作成は委託者が行う)
運用報告書
運用実績や運用状況などが記載されている書類
運用報告書は、委託者が作成し、販売会社を通じて投資家に交付される
トータルリターン通知制度
平成26年12月1日から、販売会社は投資家に対し、年1回以上トータルリターンを通知することが義務付けられている(トータルリターン通知制度)
トータルリターン = 現在の評価金額 + 分配金額の累積 + 売却金額の累積 - 買付金額の累計
対象商品:平成26年12月以降に取得した株式投資信託、外国投資信託
(公社債投資信託、ETF、REIT、MRF、MMF、外貨MMFなどは対象外)
投資信託の取引
投資信託のコスト
投資信託の取引にかかるコストには、次のようなものがある
投資家が負担するコスト
◇購入時手数料◇
負担する時期:投資信託の購入時
内容:投資信託の購入時に販売会社に支払う手数料
・販売会社によって手数料は異なる
・購入時手数料がないファンド(ノーロード)もある
◇運用管理費用(信託報酬)◇
負担する時期:投資信託の保有時
内容:販売会社、委託者(運用会社)、受託者(管理会社)のそれぞれの業務に対する手間賃
・一定額が日々信託財産から差し引かれ、それによる信託財産の減少分は基準価格に反映される
◇信託財産留保額◇
負担する時期:投資信託の換金時
内容:中途換金に徴収されるコスト
・解約代金から差し引かれる(すべてではない)
その他のコスト
◇代行手数料◇
内容:委託者が受け取る委託者報酬(信託報酬)から、販売会社に支払われる事務代行の手数料
基準価格
投資信託の純資産総額をその日の総口数で割った、1口あたりの資産価値をいう
投資信託の購入や換金は、基準価格をもとに行う
投資信託の換金方法
投資信託の換金方法には、解約請求と買取請求の2つがある
解約請求:投資家が委託者(運用会社)に直接解約を請求する方法
買取請求:投資家が販売会社に受益証券を買い取って(売却する)もらう方法